中学入試が変わりつつある。英語教育への関心の高まりを背景に英語の導入が急速に進み、「考える力」も重視されている。2020年度から始まる大学入試改革なども影響しているが、英語が入試で使われることに疑問を唱える声もある。

 十文字中(東京都)は昨年から、英語のみで入学できる1教科型入試を始めた。成績が良く、特待生になれば入学金や初年度授業料など約70万円を免除する。「英語入試はありませんか、という問い合わせがきっかけでした」と和田吉弘入試対策室長(64)は話す。

 1年の岡野美菜さん(13)は英語入試で入学した。英語教育が盛んな私立小学校に通い、「受験で生かせてよかった。もっと勉強し、中学生のうちに英検2級を目指す」と話す。和田室長は「小学校での英語の教科化や大学入試改革もあり、英語入試のニーズは高まるだろう」とみている。

 大妻中野中(同)は英語教育に力を入れる姿勢を示すため、2年前から英語入試を始めた。昨年は「英検準2級程度」の文法問題や、絵で示した場面を20語程度で説明する記述問題を出し、合格者の平均点は約80点だった。

 大手進学塾の栄光ゼミナール(… 1250文字/全文:1719文字

大妻中野中が昨年の英語入試で出題した、選択式の文法問題
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英語入試を行う私立中学が増えている
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2018年1月19日07時35分
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASKDV43SBKDVUTIL00T.html