西濃でニセ電話詐欺相次ぐ 被害総額は1450万円
2018年1月20日
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20180120/CK2018012002000033.html

 西濃地域で十六〜十八日に三件のニセ電話詐欺が相次ぎ、七十代の女性三人が計千四百五十万円をだまし取られた。いずれも多額の現金を用意させ、関東地方まで運ばせる手口。大垣、揖斐両署は詐欺事件として調べ、不審な電話への注意を呼び掛ける。
 揖斐郡内の女性は十六日夜、息子をかたる男から携帯電話番号変更の連絡を受けた。十七日朝に再び「投資信託で一千万円の損失を出した。四百万円を準備して」と電話があり、指定された東京都内で弁護士秘書を名乗る若い男に四百万円を手渡した。十八日にも同様に上京して三百万円を渡した。
 大垣市の無職女性(72)は十八日朝、次男をかたる男から「投資詐欺の被害に遭い、友人から金を借りた。返すためのお金を用意してほしい」と電話を受け、指示通りに四百五十万円を用意して横浜市内で弁護士の助手を名乗る男に手渡した。
 大垣市の別の無職女性(78)宅には十七〜十八日、長男を名乗る男から「風邪をひいた」「投資に失敗して三百万円の穴をあけた」などと複数回の電話があった。女性は十八日午後、都内で三百万円を弁護士の助手を名乗る男に手渡した。いずれも被害者が現金を渡した後に家族に話したり、連絡を取ったりして被害が判明。振り込みなど金融機関を使わない手口が共通しており、両署は「お金を渡す前に、まずは誰かに相談して」と話している。