ヤマハ発、燃費表示で誤り カタログなどに開発段階の数値
2018.1.20 06:07
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180120/bsa1801200500002-n1.htm

 ヤマハ発動機は19日、国内で販売しているバイク9車種、計2万7048台について、二輪業界のルールで定められた方法で測定した数値よりも高い燃費値をカタログやホームページに記載していたと発表した。担当者が誤って開発段階の数値を記載したためで、故意の改竄(かいざん)ではないと説明している。参考値のため顧客への補償は行わない。
 9車種は昨年発売した「ギア」や「ジョグ」など。ヤマハ発によると、燃費を誤っていたのは、業界で自主的に表示している「WMTCモード値」で、発進や停止といった動作を含めて計測し、実走行に近い燃費を表示できる。決められた方法で測った場合と比べて、0.8〜6.3%分を高く表示していた。
 国土交通省に届け出ている「定地燃費値」は、正しい表示になっているという。2016年にカタログを作成する部門がヤマハ発本体から子会社に移管されたが、正確な引き継ぎがなされず、新しい担当者もマニュアルの確認が不十分だった。
 同日、東京都内で会見した斎藤順三上席執行役員は「信頼を損ねた責任を痛感しており、再発防止を徹底していく」と述べ、謝罪した。