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2018年1月21日 18:48 発信地:シリア
【1月21日 時事通信社】トルコ軍は20日、隣国シリア北西部のクルド人の町アフリンへの新たな軍事作戦「オリーブの枝」を開始した。トルコが「テロ組織」として敵視しているシリアのクルド人民兵組織、人民防衛部隊(YPG)をシリア北部の対トルコ国境地帯から排除することが目的。シリアでの過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦でYPGを支援してきた米国との関係がさらに冷え込む可能性がある。

 トルコは2016年8月から昨年3月まで、同様の軍事作戦「ユーフラテスの盾」を実施していた。

 トルコ軍は21日までに、戦闘機による空爆や砲撃でYPGの拠点150カ所以上を攻撃。ロイター通信がYPGの話として伝えたところによると、地上では、トルコ軍部隊とトルコが支援しているシリア反体制派武装組織「自由シリア軍」がアフリンへの進攻を試みたが、YPGとの激しい衝突により突入できていないという。

 AFP通信によると、YPGの報道官は「子供を含む市民7人と男女3人の戦闘員が死亡した」と述べた。これに対し、トルコ側は「死傷者は全員テロ組織のメンバーだ」と主張。同国のエルドアン大統領は、別のYPG支配下の町マンビジュでも作戦を続ける考えを表明している。(c)時事通信社