http://yomiuri.co.jp/national/20180121-OYT1T50085.html

 陸上自衛隊の隊員向け教本が、インターネットのオークションサイトに大量出品されていることがわかった。

 教本は隊員しか入手できないため、陸自は内部から流出した可能性があるとみて調査に乗り出した。

 21日夕時点で出品が確認されているのは、敵の戦車の攻撃法を記した「対戦車隊」や、戦場での偵察のノウハウをまとめた「偵察隊の小隊及び本部付隊」など約60冊。

 陸自の関係者によると、出品されている教本はいずれも隊員が自費で購入する有料版で、大半は現在でも部隊で使用されている最新のもの。安全保障の観点から法的に秘匿が義務付けられる「秘密指定」にはなっていないが、防衛省の訓令では、教育訓練以外での使用を禁じている。用済み後は廃棄処分することになっており、隊員が関与していた場合、規律違反を問われる可能性がある。

(ここまで350文字 / 残り470文字)
インターネットオークションに出された陸上自衛隊の教本。表紙には、「用済み後は確実に焼却する」と記載されている(画像は一部修整しています
http://yomiuri.co.jp/photo/20180121/20180121-OYT1I50046-1.jpg