3.調査結果
(1)認定した特定不正行為の種別
捏造、改ざん

(2)特定不正行為に関与したと認定した研究者
iPS 細胞研究所特定拠点助教 山水 康平

(3)当該論文の共著者の関与について
共著者はいずれも当該研究の遂行に寄与しているが、
測定結果の解析や図の作成は全て山水助教が担当し共著者は関与しておらず、
いずれの共著者にも山水助教による数値への操作を予見することは困難であった
ことから、不正への関与はなかったと判断した。

(4)結論
調査の結果、論文を構成する主要な図6個すべて、また補足図6個中5個において
捏造と改ざんが認められる。これらの捏造または改ざん箇所の多くは、論文の
根幹をなす部分において論文の主張にとって重要なポイントで有利な方向に
操作されており、論文の結論に大きな影響を与えていると認められる。かつ、
論文の図作成過程において、正しい計算方法に基づき正しい数値を入力する
という基本事項が徹底されていなかった。

(5)今後の予定等
当該論文については、出版社に対して撤回の申請を行っている。
また、本調査結果を踏まえ、今後、学内規程に則して関係者の処分を行う予定。

ttp://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/pdf/20180122_relapse_prevention_measure.pdf?1516615435029