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1月22日 12時32分
東京電力福島第一原子力発電所1号機の使用済み燃料プールに残されたままになっている燃料の取り出しに向けて、付近に散乱しているがれきを撤去する作業が22日朝から始まりました。

福島第一原発1号機には、事故で溶け落ちた核燃料のほか、使用済み燃料プールにも、未使用のものを含めて392体の核燃料が残されていて、これらを安全な場所に移す必要があります。

しかし、事故に伴う爆発により、崩れた屋根や鉄骨など1500トン余りのがれきが、建屋の上部にある燃料プールを覆うように散乱していて、燃料の取り出しの妨げとなっていました。

こうしたがれきの撤去が22日午前8時前から始まり、比較的、細かいがれきを、吸い込む装置を使って作業が進められました。作業にあたり、東京電力は、これまで放射性物質の飛散を防ぐ飛散防止剤の散布や、風を防ぐシートの設置など準備を進めてきたとしています。

東京電力は、大きながれきを専用の機械で細かくしたりしながら、23日、以降も作業を続けることにしていて、「作業によって放射性物質が飛散しないよう、しっかりと監視を続け、万が一、飛散を確認した場合、直ちに作業を中止するなど慎重に進めていきたい」としています。

去年、見直された廃炉の工程表では、1号機の使用済みプールから燃料を取り出す時期は、前回の工程表より3年遅い2023年度としていて、がれきの撤去は2021年度末までに終える計画です。