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1月22日 18時45分
東京電力福島第一原子力発電所2号機の内部調査で確認された、事故で溶け落ちた核燃料と見られる堆積物の映像が公開されました。去年、調査が行われた3号機と比べると内部の損傷は少なく、東京電力はこうした状況を手がかりに事故がどう進展したのか分析することにしています。

福島第一原発2号機では、今月19日に行われた内部調査で、原子炉を覆う「格納容器」の底に溶け落ちた核燃料と構造物が混ざり合った「燃料デブリ」と見られる小石状の堆積物があることが確認されました。

22日に公開された映像では、床に積もった茶色い堆積物に冷却水が雨のように降り注いでいて、原子炉内にあった核燃料のケースの取っ手が落ちているのも確認できます。

一方で、原子炉の底の部分に大きな穴などは確認できず、原子炉内にあったはずの部品がどのようにしてここに落下したかはわかっていません。

また、去年7月に内部調査が行われた3号機と比べると、2号機の損傷が少ないことから、東京電力はこうした状況を手がかりに事故がどう進展したのか分析を進めることにしています。

福島第一原発2号機は、これまでのシミュレーションでも核燃料の一部が原子炉の底を突き抜けて格納容器に達した一方、原子炉内にも多くの核燃料が残っていると見られていて、東京電力は「今回の調査で2号機の燃料デブリの取り出しに向け、有益な情報が得られた」としています。