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1月22日 19時19分
ロシア側の臨検を受けて北方領土の国後島に連行された北海道根室市のはえなわ漁船について、ロシアの国境警備局は、漁業日誌に記載されていないタラやイカなど21トン分が見つかったとして、罰金が科される可能性が高いことを明らかにしました。

北海道根室市の根室湾中部漁協に所属する小型底はえなわ漁船「第53日香丸」(19トン)は、今月17日から18日にかけて、根室市の東の太平洋上でロシアの国境警備局から臨検を受け、北方領土の国後島に連行されました。

臨検を受けたのは、日本とロシアが漁業協定を結び、漁獲量を決めたうえで漁を行っている海域でした。

ロシア連邦保安庁のサハリン州国境警備局は22日、「日香丸」から操業日誌に記載されていないタラやイカなど21トン分が見つかったと発表しました。そのうえで、ロシアの水生生物資源の漁獲規則に違反したとして、「日香丸」に対して行政処分を求め、罰金が科される可能性が高いことを明らかにしました。

一方、「日香丸」の船長は、違反を認めていないということで、近く行われる行政裁判で処分が決まる見通しだということです。