>>732
これ今やったらどうなるか、やってみて欲しいだけどねー

https://anond.hatelabo.jp/20150324232028
 何年か前、フェミニストのルームメイトとオランダ版の『サバイバー』を見て面白い経験をした。
この番組は、二つの島に女だけのチームと男だけのチームに別れて、それぞれでサバイバルをするというものだった。
フェミニストのルームメイトは、俺や他の学生達にこの番組について何週間も前から喧伝していた。
彼女によると、「家父長制の悪から無縁の、女性によって治められた社会がどのようなものであるかを、この番組は見せてくれるでしょうよ」ということだった。

 そして、始まった。ああ、番組はそれを見せてくれた。

 番組はまず両グループがそれぞれの島に降ろされ、いくらかの食料や装備を渡され、あとは自力で生き残ってくれというものだった。
両方のグループでまずチームの体制をどうするかで口論が起こった。それから男達は彼らが必要だと感じたことを何でもやっていくことにした。
そこには命令を下すリーダーはいなかった。狩り、採集、漁が必要だと感じた男達はそれをやった。
別の男は砂の上に座るのにうんざりしてベンチを作り始めた。他の男達は小屋を建てた。その小屋は徐々に大きく発展していった。別の男は毎晩調理をした。
男達の島には数日の内に、小綺麗な文明が出来上がっていて、生活は日を追うごとに少しづつ豊かになっていった。

 女達も同様にルーチンに落ち着いた。タオルを乾かすための物干し竿を掛けた後は、日光浴と口論を始めた。
男達とは違い、女達はグループ全体のコンセンサス無しには何もすることができなかったからだ。
そして12人の女達の間でコンセンサスが得られることは一度も無かった。続く数回の放送の間に、
女達は最初に与えられた食料を全部食べつくしてしまった。暴風雨で何度もびしょ濡れになり、砂ノミに喰われ、どんどんみじめになっていった。
一方男達は非常に満足していた。もちろん意見の相違もあったが、それらは徐々に解決されていった。

 これをフェミニストのルームメイトと見るのは最高だった。彼女も始めのうちはこの男島と女島の違いをなんとか正当化しようとしていたけれど、
その主張も段々弱くなっていった。結局、番組側が助け船を出すことを決めた。女達を助けるために、3人の男達が選ばれ女島に行くことになった。
その代わりに、3人の女達が男島に行くことになった。この回を見ていた時のフェミニストのルームメイトの顔はプライスレスだった。

 選ばれた3人の男達も当然有頂天になっていたんだけど、彼らが女島に到着し女達に迎えられるまでだった。

「小屋はどこだ?」

「小屋なんて無いわ」

「食料は?」

「全部食べちゃったわ」

 それで結局3人の男達は犬のように働くことになった。彼らが最初の数週間のうちに試行錯誤して得たスキルを使って、小屋を建て、魚を捕った。
女達にも食料探しをしてもらおうとしたが、女達は文句を言って日光浴を続けた。

 男島に送られた女達3人は喜びに満ちていた。食料もあるし、雨風をしのぐ小屋もある。男達からはチヤホヤしてもらえる。彼女達もまた日光浴を続けた。

 これこそが家父長制だ。元ルームメイトはフェミニストをやめたよ。