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ヒト型ロボット「ペッパー」の「父」は誰――。ソフトバンクロボティクスが23日、報道各社に対し、OBで家庭用ロボットを作る「グルーブX」社長の林要氏を「ペッパーの父」「生みの親」などと呼ばないよう要請する文書を出した。ソフトバンク広報は「ペッパーの父は孫正義ただ一人だ」としている。

 林氏は、2015年にソフトバンクロボティクスを退職してグルーブXを興した。退職前の肩書は「PMO室長」で、ソフトバンク側はマスコミなどに「開発リーダー」と紹介し、自社サイトでもそう記述していたが、広報担当者は23日、「リーダーという当時の紹介は誤りだった。おわびして訂正する」と話した。

 要請文は林氏について「ペッパーの企画や技術開発等、いかなる点においても主導的役割を果たしたり、特許を発明したりした事実はない」と説明。「林氏に『ペッパーの父』『生みの親』『元開発者』等の呼称を用いるのは明らかな誤りだ」とした。

要請文は林氏について「ペッパーの企画や技術開発等、いかなる点においても主導的役割を果たしたり、特許を発明したりした事実はない」と説明。「林氏に『ペッパーの父』『生みの親』『元開発者』等の呼称を用いるのは明らかな誤りだ」とした。

 一方、グルーブXの広報担当者は「林が自ら『ペッパーの父だ』などと自己紹介したことはなく、父だと主張するつもりもない」としている。雑誌などで「父」などと紹介されることも多かったが、約1年半前にソフトバンク側からそのような表現を使わないよう要請され、取材を受けた報道各社に表現を改めるよう求めてきたという。

 ソフトバンク広報は「孫正義ではなく社外の人間が『ペッパーの父』とされることは、今後のブランド戦略上問題がある」としている。ペッパーの原型は、ソフトバンクが2012年に買収した仏ロボット会社・アルデバランロボティクスのヒト型ロボ「NAO(ナオ)」とされる。ロボット事業参入はソフトバンクの孫氏が決め、ペッパーのデザインや声、世界観なども様々な案の中から孫氏が決めたという。(上栗崇)

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