北朝鮮の米本土核攻撃能力まで「数カ月」 CIA長官
2018年1月24日09時21分
https://www.asahi.com/articles/ASL1S2D75L1SUHBI008.html

 ポンペオ米中央情報局(CIA)長官は23日、北朝鮮が米本土を核攻撃する能力を持つまでに「数カ月だろう」と語った。ワシントン市内のシンクタンクの講演で明らかにした。大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実戦配備が近いとの見方を示した発言だ。
 トランプ政権高官が、北朝鮮によるICBMの完成時期について公言するのは異例。ポンペオ氏は北朝鮮のICBM開発について「失敗せずに急速に発展させている」と指摘。さらに「同時に複数のミサイルを発射する能力を備えようとしている」との危機感を示した。政権内で軍事的選択肢を含めた強硬論が高まる可能性がある。
 北朝鮮が核・ミサイル開発をする狙いについて、ポンペオ氏は「単に体制維持のためにとどまらず、自らが主導して(韓国と)南北統一するという最終目標のために圧力をかけることにある」との分析を明らかにした。
 またポンペオ氏は、金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長が合理的な判断をできる人物であるとのCIAによる分析を披露。その上で、側近の高官が金氏に対して「正確な情報を報告していないと心配している」とも語った。(ワシントン=峯村健司)