3割がTOEIC得点足りず卒業危機 道教育大函館校の対象4年生
1/26(金) 7:02配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180126-00010000-doshin-hok

大学が異例の救済措置へ
 【函館】道教大函館校(後藤泰宏キャンパス長)の国際地域学科地域協働専攻で、今年から英語能力試験TOEIC(トーイック)の得点ラインを「合格点」として卒業要件に設定したところ、4年生(239人)の約3割が「不合格」となっていることが分かった。このままでは3月末に卒業できないため、大学側は25日、補講とTOEIC追試を行う異例の「救済策」を決めたが、学生からは就職内定取り消しなどを懸念する声が広がっている。

「合格基準は決して高くない」
 函館校は、国際地域学科を立ち上げた2014年度から国際的に活躍できる人材の養成を目指している。地域協働専攻では実用英語に力を入れており、卒業要件として、在学中に、専攻の三グループでそれぞれ640点か480点の「合格点」の取得を義務付けた。今年3月に初めてTOEICの合格ラインを超えた卒業生を送り出す。

 当初予定していた年4回のTOEIC試験に加え、9、12月に追加試験を実施したが、25日現在、4年の3割に当たる約70人が合格点に達していない。同校は急きょ、2月に補講と追試を行うことを決めた。この追試で合格点に達しなければ、卒業できない。

 後藤キャンパス長は「国際社会において合格基準は決して高くない」と強調。「2月のTOEIC追試後、留年者は例年の1割程度より少し多いぐらいに抑えられる」とみるが、留年する恐れのある国際協働グループの男子学生(22)は「就職活動が長引き、ようやく12月に内定が得られたのに。(留年したら)親にも迷惑がかかる」と気をもんでいる。