熊本市が転入超過に 「地震の影響落ち着き」 17年人口移動報告
2018年01月30日 06時00分
https://www.nishinippon.co.jp/sp/nnp/national/article/390047/

 総務省が29日公表した2017年の人口移動報告によると、熊本地震の被害が大きかった熊本市では前年の1540人の転出超過から、202人の転入超過に転じた。
熊本市は「地震の影響が落ち着いてきた」とみている。熊本県全体でも前年に比べ転出者数が1815人減り、都道府県の中で最も減少した。九州7県で転入超過だったのは福岡県だけだった。

 熊本市の転入超過は4年ぶりで、中央区と南区で転入者が増えた。熊本市のベッドタウンである合志市では666人の転入超過となり、九州の市町村で3番目に多かった。
熊本県全体では3841人の転出超過(前年6791人)で、県は「地震前の傾向に近づいている」と分析している。

 九州7県では計1万6371人の転出超過。市町村で全国最多は北九州市の2248人。長崎市は1888人の3位で、都道府県庁所在都市では最多だった。
宮崎県は、生産年齢区分(15〜64歳)で全市町村が転出超過に陥った。

 一方、転入超過では福岡市が全国4位の8678人で九州最多。九州では、福岡県福津市が1353人で2番目、同県糸島市が615人で4番目に多かった。

=2018/01/30付 西日本新聞朝刊=