第1段階 「否認」
CC民は大きな衝撃を受け、自分の金が無くなるということはないはずだと否認する段階。
「仮にそうだとしても、何らかの救済措置が取られて自分は助かるのではないか」
といった部分的否認の形をとる場合もある。

第2段階 「怒り」
なぜ自分がこんな目に遭うのか、金が無くならなければならないのかという
怒りを周囲に向ける段階。

第3段階 「取引」
延命への取引である。「悪いところはすべて改めるのでせめて元本だけは返してほしい」
あるいは「もう数ヶ月生かしてくれればどんなことでもする」などと
返金されるように取引を試みる。神(絶対的なもの)にすがろうとする状態。

第4段階 「抑うつ」
取引が無駄と認識し、運命に対し無力さを感じ、失望し、
ひどい抑うつに襲われなにもできなくなる段階。
すべてに絶望を感じ、間歇的に「部分的悲嘆」のプロセスへと移行する。

第5段階 「受容」
部分的悲嘆のプロセスと並行し、金が無くなることを受容する最終段階へ入っていく。
最終的に自分の金が無くなることを受け入れるが、同時に一縷の希望も捨てきれない場合もある。
受容段階の後半には、突然すべてを悟った解脱の境地が現れる。
希望ともきっぱりと別れを告げ、安らかに金が無くなることを受け入れる。
「デカセクシス(Decathexis)」とキューブラー=ロスが呼んだ状態である。
この状態で最期の言葉を残すことが多い
(例:ゲーテ「もっと光を」、夏目漱石「もう泣いてもいいよ」)。