2/2(金) 18:13配信
毎日新聞

 中川雅治環境相は2日の閣議後記者会見で、地方環境事務所4カ所に4月、「象牙取り締まりGメン」を1人ずつ配置することを明らかにした。密輸など違法行為に対する監視を強化する。

 規制や罰則の強化を盛り込んだ昨年の種の保存法改正に伴う取り組み。Gメンは新たな専門職員「取引監視係長」で、関東、中部、近畿、九州の各地方環境事務所に置き、業者への立ち入り検査などの権限をもつ。希少動物の違法取引も扱う。

 象牙はワシントン条約で1989年に国際取引が禁じられた。各国が国内市場も閉鎖する中、日本は国内流通を認めている。これが違法取引の温床になっているとの国際批判があり、今回の措置はこれに応える形だ。

 国際NGO「トラフィック」の調査では、2011〜16年に中国当局が少なくとも日本からの密輸象牙2.4トンを押収。警視庁は今年1月、象牙製印材を中国へ密輸しようとしたとして、東京都台東区の象牙販売店取締役(47)を関税法違反容疑で逮捕した。【五十嵐和大】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180202-00000066-mai-env