https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180204/k10011314381000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_015

2月4日 4時25分
政府は、おととし策定した成長戦略の達成状況を評価した報告書をまとめ、農林水産業の分野を中心に、全体の4割にあたる施策で進捗(しんちょく)に遅れがあるとして、原因の分析を進め、ことしの成長戦略の策定に向けた議論の参考としたい考えです。

政府は成長戦略の達成状況を国会に報告することが法律で義務づけられていることを踏まえ、おととし策定した成長戦略に盛り込んだ主要な施策について、ことし1月時点での評価を報告書としてまとめました。

それによりますと、合わせて134の施策のうち、達成目標とする年次に向けて順調に進捗していると評価したのは60項目でした。

このうち、日本を訪れる外国人旅行者数を「2020年に4000万人」とする目標については、去年1年間の推計値で2869万人と、目標達成の目安となるペースを85万人上回りました。

一方、全体の4割にあたる54項目は進捗が不十分だとしていて、中でも農林水産業の分野では、コメの生産コストの削減や農業法人の増加、食品の輸出など、ほとんどの項目で「施策のさらなる推進が必要だ」と指摘しています。

政府はこの報告書を近く閣議決定したうえで、進捗に遅れが目立つ施策について原因の分析を進め、ことしの成長戦略の策定に向けた議論の参考としたい考えです。