数年に1度の非常に強い寒気の影響で、西日本の日本海側や北陸などでは次第に雪が強まっていて、これから大雪となるおそれがあります。
また北日本でも、低気圧の影響でところによって雪を伴って非常に強い風が吹く荒れた天気となっていて、気象庁は車の立往生など交通への影響に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、西日本の上空1500メートル付近に、平年より10度前後低い氷点下12度以下という、数年に1度の非常に強い寒気が流れ込んでいる影響で、西日本の日本海側や北陸などでは次第に雪が強まっています。

午後2時の積雪は、広島県北広島町の八幡で1メートル54センチ、石川県白山市河内で85センチ、島根県飯南町の赤名で64センチなど、
各地で平年の2倍程度の積雪になっているほか、福井市で33センチ、松江市や金沢市で8センチなど平地でも雪が積もっています。

西日本の日本海側や北陸では、これからも雪が降り続いて大雪となるおそれがあるほか、四国などふだん雪があまり降らない西日本の太平洋側でも雪が降り、平地でも雪が積もるおそれがあります。

一方、津軽海峡の西にある発達中の低気圧と強い寒気の影響で、北日本ではところによって雪を伴って非常に強い風が吹く荒れた天気となっています。

各地の最大瞬間風速は、北海道の宗谷岬で正午前に24.5メートル、稚内空港で正午すぎに21.1メートルを観測しました。

北海道では5日にかけて低気圧に近い太平洋側を中心に大雪となり、ところによって猛吹雪となる見込みです。

5日朝までの24時間に降る雪の量は、いずれも山沿いの多いところで新潟県で60センチ、北海道と東北、北陸、それに中国地方で50センチ、近畿で40センチ、長野県で35センチ、岐阜県と山口県で30センチ、四国で20センチ、九州北部で10センチと予想されています。

風も非常に強まる見込みで、5日にかけての最大風速は北日本と北陸、近畿、それに中国地方で20メートルで、最大瞬間風速は30メートルから35メートルに達すると予想されています。

また波の高さは、東北で6メートルの大しけになるほか、北海道と北陸、近畿と中国地方で5メートルのしけになると予想されています。

気象庁は大雪や猛吹雪、路面の凍結による車の立往生など交通への影響に警戒するとともに、西日本を中心に気温がかなり低い状態が続くと見込まれることから、水道管の凍結などにも十分注意するよう呼びかけています。

また、国土交通省は、大雪が予想される地域では不要不急の外出を控え、やむをえず車を運転する場合はチェーンや冬用タイヤを装着するよう呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180204/k10011314741000.html?utm_int=news_contents_news-main_001