電子たばこ対応状況
http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2018/02/20180207093903tabacojokyo450.jpg

新型たばこの違い
http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2018/02/20180207093917tabacotigai450.jpg

 路上喫煙防止の条例を制定する滋賀県内の8市で、ニコチンを含まない「電子たばこ」が条例の規制対象となるかで見解が分かれている。ニコチンを含む「加熱式たばこ」を禁止対象とする野洲市は、見た目が似ている電子たばこも禁止とする一方、4市は「電子たばこは条例の対象外」との認識を示した。3市は「判断できない」とし、喫煙具の多様化に行政のルールが追いついていない現状が浮かび上がった。

 野洲市は今年1月から、路上喫煙禁止区域での禁止対象に加熱式たばこを加えた。同時に電子たばこも禁止対象に含め、「商品によっては、フィルター部分をニコチン入りに替えられると聞いた。指導の際に確認できないので、加熱式と併せて禁止にした」という。

 一方、長浜、草津、彦根、米原の4市は、ニコチンを含まないため、条例の規制対象となるたばこではない、との認識を示した。ただ、各市とも「罰則の対象ではないが、紛らわしいので控えてほしい」(長浜市)、「見た目は加熱式たばこと変わらず、勘違いする人もいる。禁止ではないが遠慮してもらいたい」(草津市)などとし、誤解を避けるように求めた。

 「判断できない」としたのは、大津、守山、栗東の3市。「まだ議論がいる」(守山市)、「検討する話も出ていない」(栗東市)、「実態が把握できていない」(大津市)と答えた。

■電子たばこ 香りや味の成分を加えた溶液を加熱し、蒸気を吸う器具。たばこ葉を燃やさず加熱する「加熱式たばこ」と同様に呼気から煙のような蒸気が出る。ニコチンを含むものは国内での販売が認められていない。

■加熱式たばこ 電気式の器具で葉たばこに熱を加え、ニコチンを含んだ蒸気を吸う新型のたばこ。葉たばこを燃やす紙巻きたばこと比べ、においが少ないのが特徴。厚生労働省は1月30日、蒸気にニコチンや発がん性物質を含むとして受動喫煙対策の規制対象に含める方針を示した。

京都新聞:http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20180207000034