http://www.sankei.com/life/news/180208/lif1802080039-n1.html

 鹿児島県は8日、奄美大島の海岸でアオウミガメの死骸を回収し、口の中に油が付着していたことから、周辺で漂着が続いている油の影響で死んだと発表した。死骸は6日に回収され、県などが死因を調べていた。

 油は、1月に奄美沖の日本の排他的経済水域(EEZ)でパナマ船籍のタンカーが沈没した事故との関連が疑われたが、第10管区海上保安本部(鹿児島)の分析では、関連を示すデータは得られていない。

 県や環境省の職員ら約30人は8日、漂着した油の回収作業を行った。奄美での漂着は1日に確認され、7日には屋久島の海岸でも油のような物が漂着しているのが見つかり、海上保安庁が分析する。

 集めた油は、海岸近くでドラム缶などに一時的に保管するが、その後の処理については検討中だ。県は市町村の職員や、今後参加が見込まれるボランティアを対象に、回収作業に際しての注意事項をまとめたマニュアルをホームページに公開した。