防災ヘリからの医師の降下は7回

http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5065112861.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

宮崎県の防災ヘリコプターに乗り込んだ医師がワイヤーで山間部の事故現場などに降りて、
いち早くけが人の治療に当たる取り組みが九州沖縄で初めて開始されてから今月で2年となりましたが、
医師の出動は7件にとどまっていることが県のまとめでわかりました。

この取り組みでは、宮崎大学医学部附属病院の医師が県の防災ヘリコプターに乗り込み、
ワイヤーで山間部などに降りて治療を始めます。
救急車では到着に時間がかかり、ドクターヘリでも着陸ができない山間部の現場などに出動し、
治療開始までの時間を短くする狙いで、九州沖縄で初めて取り組みが開始されて
今月1日で2年になりました。

宮崎市の山中で重度の熱中症になった男性に現場で点滴を行ったケースでは、
脳に後遺症が残らず回復につながったと見られるということです。

一方で、県のまとめによりますと、この2年間で防災ヘリコプターが山岳遭難や事故などの際、
救助のために出動したのは81件ありましたが、医師が乗り込んだのは、
このうちわずか7件にとどまっているということです。

理由について県は、山間部などでの事故では患者の容体について情報が少なく、
各地の消防が医師が必要か判断が難しく要請をためらうためだとしています。

県防災救急航空隊の湯浅憲治隊長は
「もっと多くの現場で医師が活動できたと思うので、各消防本部は、
医師が必要かどうか迷った場合にはためらわず要請してほしい」
と話していました。

ヘリコプターからワイヤーで現場に降りて活動できるよう訓練を積んだ医師は県内に5人いますが、
県ではさらに多くの医師を確保していくことも必要だとしています。

02/09 11:42