「朝鮮通信使に関する記録」が国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に登録されたことを記念した特別展が、下関市長府川端の市立歴史博物館で開かれている。3月11日まで。

 日本側の登録資料48件のうち31件を集めた。「朝鮮通信使歓待図屏風びょうぶ」は狩野探幽の養子、益信の作。1655年の通信使を描いたとされ、宿を出て江戸城に登城する一行や、城内で将軍に国書を渡す様子を描いている。ほかにも江戸時代になって初めての通信使が持参した「朝鮮国書」なども展示している。

 同館の町田一仁館長は「日韓の交流のあり方を考えるきっかけにしていただきたい」と話している。

 観覧料は一般500円、大学生300円、高校生以下無料。関連イベントとして、2月10日午後1時半からは、同市の下関市民会館で学術講演会が開かれる。日韓の研究者がそれぞれの立場で通信使の歴史的意義について話す。聴講無料。

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