14 :名無しさん@おーぷん :2015/04/17(金)11:57:59 ID:??? NHK 歴史秘話ヒストリア「国書偽造 秘められた真実〜国境の島・対馬の憂鬱〜」

造語『通信使』の語源を思いっきり捏造してましたね。
「信頼=よしみ」を通わす意味だとか・・・

【信】は「信書(手紙)」のことであり、
《通信》は信(文書・音声・画像など)を特定者と通わすことで、
現代では電気信号で行われます。
《信使》は信(手紙)を持ち運ぶ使いであり、使者や使節のことです。

つまり、「朝鮮信使」が正しい表現であり、「朝鮮通信使」は可笑しな造語なのです。
「朝鮮信使」の他には「来聘使」「聘使」「朝鮮国使」などがありました。
最初は「回答兼刷還使」と呼ばれ、その後も国書(信)のやりとりでしかありません。

「朝鮮通信使」という言葉を造ったのは仲尾宏という学者ではないかと臆測しています。
《通信》は手紙をやり取りするだけの関係なのですが、仲尾は【信】に「よしみ(誼、義)」という和語を当てることで意味を拡大しているようです。
因みに、「よしみ(好)を通わす」ことは《通好》と言います。「友好」や「修好」に類する関係ですね。「通好条約」なんかもありますし。
他に、仲尾は「誠信外交」という解釈も展開しています。「信(まこと)を通わす」ことを親密な関係と説明したいのでしょう。
当時の人が《通信》という言葉で深い関係を意味したとはとても思えないのですが・・・

いずれにせよ、【信】を「よしみ」と読むのは曲解しすぎです。
正しい日本語としても「朝鮮信使」が相応しいと思います。