そもそもの発端は長野五輪。スパイラルというボブスレーコースができて日本にソリ競技発展の機運高まる
その機運の中、レース狂いの親父が運営する童夢という会社がボブスレー開発を試みるが頓挫する
時は流れ、震災と不景気の2011年。教科書採択を巡る動きがあり、大田区は育鵬社歴史教科書を採択
直後、大田区でボブスレーを使った町おこしの企画が持ち上がる。おそらくバックアップは採択運動関係者
大田区の意を受けたコンサル会社が童夢と交渉、頓挫したボブスレー開発再開が決まる
平行して大田区が町工場の代表として細貝淳一と交渉、下町ボブスレープロジェクトがスタートする
プロジェクトはメディアを派手に使って推進。教科書採択運動の人脈だろう。翌年安倍政権が誕生
2012年には長野スパイラルで行われた日本選手権で初参戦初優勝の快挙(選手は日本女子のトップ選手)。
この優勝には、JOC関係者の尽力でドイツ代表チームの部品(ランナー)を入手という裏話があった
2013年2月、日本チームと下町が共同会見。施政方針演説では安倍首相が言及。ここのあたりが絶頂期
6月、童夢子会社の童夢カーボンマジックが東レに買収される。ここより童夢は手を引く、かすかな暗雲
秋、下町ボブスレー2号機を作製して送るが、数々の改善点を突きつけられて不採用
2014年ソチ五輪。閉会後の3月、採用を見込んで作られたドラマ「下町ボブスレー」がBSでひっそり放映
2015年、早くも日本チームから不採用通告。それを受けて外務省が売り込みに動きだす
日本大使館より売り込みを受けたジャマイカボブスレー連盟が採用を決め2016年1月に契約
2017年 道徳教科化を翌年に控え、育鵬社系の教育出版教科書に下町ボブスレーが安倍首相写真と共に掲載。
ジャマイカボブスレーチームは下町ボブスレーで戦うも苦戦。男子は五輪出場を逃す
12月のW杯より女子の有力選手はラトビアの町工場で作られたソリをドイツのチームから借りて出場
その後も下町側の了解を得て借り物のソリを使い続けて好成績を上げ、五輪出場を決める
2018年 ジャマイカチームのソリ変更を知りつつ、五輪本番では使用してもらえるとキャンペーン続行
運命の2月5日、ジャマイカの決意を知った下町ボブスレーが提訴すると発表。マスコミ騒然となる
同じく2月5日、日本のソリ競技発展を支えたスパイラルは、騒がれることもなく運営休止となった