文部科学省が公表した2017年度の学校保健統計調査結果(速報)で、宮城県内の子供は、肥満傾向の割合が男女とも、全年齢(5〜17歳)で、全国平均を上回った。

 特に高校1年の男子(15歳)の肥満傾向の割合は全国で最も高かった。近年、県内では肥満の傾向が高い状態が続いており、県教育委員会は生活習慣や冬場に運動する機会が少ないことなどが原因とみている。

 調査は県内の幼稚園、小中高校など163校を対象に、昨年4〜6月の健康診断の結果をもとに集計した。

 身長別の標準体重より20%以上重い「肥満傾向児」の割合は、高校1年の男子が全国平均より6・9ポイント高い18・47%で、全国トップだった。高校1年は男女合計でも14・06%と、全国平均から突出して高かった。

 また、幼稚園の男子(5歳)、小学1年の男女(6歳)も、それぞれ全国で2番目に高い結果となった。他の多くの年齢でも上位を占めた。

 一方、調査では虫歯のある子供の割合も調べ、県内では幼稚園・小中高校で4割を超え、こちらも全国平均を上回った。内訳は幼稚園が43・4%、小学校が53・2%、中学校で43・2%、高校で54・1%だった。

 県教委スポーツ健康課では「学校だけで改善するのは難しいため、地域や家庭と連携した取り組みを推進したい」としている。

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