麻生太郎財務相の在任期間が12日、戦後歴代1位となった。在任期間は1875日に上り、1980年代から2000年代に複数回、財務相(蔵相)を務めた宮沢喜一氏(1874日)の記録を塗り替えた。麻生氏は、在任期間中に6度の予算案を編成したほか、法人税の実効税率20%台への引き下げなど、成長志向の税・財政改革に取り組んできた。

 麻生氏は、第2次安倍晋三政権が発足した2012年12月26日から財務相を務める。副総理のほか、金融担当相、デフレ脱却の担当大臣も兼務しており、日銀の黒田東彦総裁と連携して、大規模な金融緩和と財政運営を進めてきた。麻生氏は、12日で財務相として戦後最長の在任期間に達することについて、9日の閣議後記者会見で「長くやりゃいいってもんでもないだろう。それだけだ」と話した。

 戦前を含めた最長記録は初代蔵相を務めた松方正義の5302日、次いで高橋是清の3214日。麻生氏は戦前を含めた歴代の財務相では3番目の在任期間となった。

2/12(月) 8:30
SankeiBiz
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