>>651

>>1 の記事には、『大麻を吸って』奇声を上げて暴れたとは書かれていない。
また、大麻が原因で奇声を上げて暴れたと言う因果関係を示す証拠もない。

・タバコ喫煙は、精神病の発症リスクを高める。

483)医療大麻を考える(その9):大麻と精神病
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/8e5a6abb3757d91d991feb14f36a4a12

この論文では、これまで報告された61件の観察研究のメタ解析を行っています。
61件の研究を合わせると、解析対象者は喫煙者が14,555人で非喫煙者が273,162人です。

この論文では、日常的に喫煙している人は非喫煙者に比べて、精神病の発症リスクが
2.18倍(95%信頼区間:1.23〜3.85)という結果を報告しています。さらに、日常的な
喫煙者では非喫煙者に比べて、精神病を発症する年齢が1.04年早い(95%信頼区間:
-1.82〜-0.26年)という結果を報告しています。

精神病を患っている人は、健康なコントロールと比べて、たばこを吸う人が約3倍多い
という疫学データがあり、喫煙と精神病、特に統合失調症との関連性は以前から
認識されています。しかし、たばこ自体が精神病のリスクを高める可能性はあまり
注目されていませんでした。

精神病を患っている人にタバコを吸う人が多いことについて、けん怠感や悩みからの
解放、自己治療(タバコが精神病の症状を緩和する)といった理由が挙げられてきました。
もしそうであれば、たばこを吸う率は精神病の発症後にのみ増えているはずだと
研究グループは考えました。

そこで、精神病を最初に発症したときにたばこを吸っている率を分析したところ、
57%が発症する以前からたばこを吸っていました。精神病を最初に発症した人は、
発症していない人と比べて、たばこを吸っている人が約3倍多かったという結果でした。

さらに、毎日たばこを吸う人は、吸わない人と比べて、精神病の発症がおよそ1年分
早いことも明らかになりました。

以上のことから喫煙が精神病の発症リスクを高めることが示され、統計的解析で、
日常的な喫煙は精神病の発症率を2.18倍に増やすという結果を報告しています。

タバコを吸うと、快楽を生み出す「ドーパミン」の分泌が増えます。ニコチンは
脳内報酬系を刺激してドーパミン神経系を刺激して快楽を生じさせます。

このドーパミン分泌異常が統合失調症などの精神病の発症と関連している
可能性が指摘されています。

精神病患者に喫煙者が多いのは、結果ではなく原因ということです。タバコの
ニコチン自体に精神病を発症させる可能性は医学的に多くの研究で指摘されています。

*****

一方、大麻は・・・

・大麻と精神病の因果関係は確立されていない。(WHO)

1)大麻が統合失調症の発症原因となる証拠は現時点では無い。

2)統合失調症の人、あるいは統合失調症になる素因を持っている人
 (一親等の親族が統合失調症)は大麻使用は有害である。
 症状の発症を促進し増悪する可能性がある。