0001ばーど ★
2018/02/12(月) 22:22:15.95ID:CAP_USER9■役員高齢化、後継者探し困難に
全国老人クラブ連合会によると「おおむね60歳以上」を対象にした全国の老人クラブは約10万、会員数は約568万人を数える。老人福祉法で「老人福祉を増進することを目的に事業を行う者」として位置づけられており、生活を豊かにする楽しい活動▽地域を豊かにする社会活動−などに取り組むとしている。
兵庫県内では2016年4月時点で、5032クラブ、31万1549人が活動。阪神間6市1町では計1099クラブ、計5万9753人だ。
西宮市の「夙寿会(夙川老人クラブ連合会)」には約250人が加入し、「ウオーキングクラブ」や「歴史講座」「カラオケクラブ」「児童見守りクラブ」など17の活動がある。
その一つが、「男の料理クラブ」。月1回集まり、今月1日には節分に合わせて「恵方巻き」や「イワシの塩焼き」などを作った。メンバーはアシスタントの中村洋子さん(78)含め7人。90歳以上も2人いる。大石勝重さん(90)は「和気あいあいと寄って、ごちそうを食べるのが楽しい」と笑顔。高井峯夫さん(91)は「妻が亡くなって一人暮らしになり、料理をしようと入会した」と話す。
ただ、メンバーは以前より減り、中村さんは「新しい人が入らず、私たちは年を取っていく。段々と体がついていかなくなる、というのはある」とこぼす。
「役員の定年は80歳までと決まっているが、私はすでに82歳。“跡継ぎ探し”が難しい」と話すのは、夙寿会の児島章範会長だ。「友愛、健康、奉仕」をモットーに、仲間作りを呼び掛けてきた。
しかし、自分より若い世代を勧誘しても、「老人クラブは、私はまだ…」「個人で趣味の活動をしている」などと断られてしまう。「まずは『面白そう』と関心を持ってもらうことが大事」と児島会長。会員以外も参加できる「映画観賞会」「いきいき体操」などの企画にも取り組んでいる。
■「行事が負担」兵庫県内の会員数減
兵庫県のまとめをもとに、2016年と、その10年前の06年を比較すると、県内全体の会員は約7万8千人減り、クラブも約770減った=グラフ。阪神間でも尼崎や伊丹、宝塚市などで減少が目立っている=表。
「県老人クラブ連合会(のじぎくクラブ兵庫)」=神戸市中央区=によると、会員減少の理由の一つが「役員をしたり、行事に参加するのが負担という意見」だ。会員の高齢化が進んで役員の引き受け手がなく、組織が維持できなくなり、解散や休止をしたクラブもあるという。
ほかに「60代の人を誘っても『まだ仕事しているから』と断られる」というケースや、「社会的活動や趣味の活動は、ほかでやっている」など、ライフスタイルの多様化も背景あるという。尼崎市の男性(68)は写真クラブを三つ掛け持ちし、60歳で退職した後も、忙しく過ごしている。老人クラブには入っていない。
さらに「60歳代で『老人』と言われるのは抵抗がある。自分のイメージでは70歳代後半とか80歳ぐらいからが、老人なんだけど…」といい、「老人クラブ」という名前に対する戸惑いもあると話した。
■会員増加へあの手この手
会員減少の危機感から、地域の各クラブや市町ごとの連合会などは、新たな会員を呼び込む知恵を絞っている。
伊丹市老人クラブ連合会では、クラブの会員証を市内の商店で見せると、割引などが受けられる特典を作っている。事務局長の横山一彦さん(73)は「勧誘すると、『老人クラブに入ると何か特典は?』と聞かれることがある。地域の商店街に“営業”に行き、35店舗の協力を得ることができた」と話す。
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2018/2/12 05:30
神戸新聞NEXT
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