2018.02.12 19:00

宇宙空間での重力波検出に向けて、超順調。

2016年、米国の物理実験施設・LIGOで史上初めて重力波が観測されました。「実験施設」とサラッと言ってますが、LIGOは2つの観測所を3000kmも離れた場所に設置してお互いに連携させるという壮大な仕組みです。
でも今、もっと壮大な構想が実現に向けて着々と進んでいます。

重力波はとても弱いものなので、それを検知するには他のノイズを極限まで排除する必要があります。そこでNASAや欧州宇宙機関(ESA)の研究コンソーシアムは、地球よりノイズの少ない宇宙空間に重力波検出器を打ち上げることにしました。
それが、LISAパスファインダーです。打ち上げの後どこまでノイズを低減できるか実験を行ったところ、結果は予想をはるかに超え、必要なレベルより20倍も良い数字が出ているそうです。

ここでいったん、重力波について簡単におさらいしますね。重力波とは、アルベルト・アインシュタインが存在を予言した時空の歪みです。物質が動くと発生し、光の速度で時空を伝播していきます。
2015年に初めて観測されて以来、ブラックホール同士の衝突のようなとてつもない事態が発生させた重力波は観測されてきました。2017年には2つの中性子星同士の衝突による重力波も爆発的な光とともに捉えられています。

もう重力波は「たまたま見える」とかじゃなく、宇宙を理解する手がかりとして光(電磁波)みたいに安定して検知できる時代に突入したんです。

でもLIGOをはじめ地球上にある重力波実験施設には、観測できる重力波の周波数に限りがあります。今ある検出器では、「普通の恒星くらいの質量のもの同士が衝突したときに発生する帯域の重力波」しか検知できないんです。
もっとばかでかいもの、たとえば我々の銀河の中心にある巨大ブラックホールみたいなもの同士が衝突していても、それによって発生する重力波には気づけていないんです。具体的には、重力波の周波数が10Hz(1秒間に10回波打つ)以下だとわからないんです。

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引用元:Gizmodo https://www.gizmodo.jp/2018/02/lisa-pathfinder-can-even-detect-mosquitos.html


※関連板 http://rio2016.2ch.net/galileo/ 宇宙