アメリカのトランプ大統領は、中国や日本などに対する貿易赤字が多額に上っていることに不満を示したうえで、貿易の不均衡の是正に向けて、同盟国であっても報復関税を課す構えを強調しました。

トランプ大統領は12日、ホワイトハウスで「アメリカは巨額の貿易赤字を抱えている。中国、日本、韓国、そしてほかの多くの国々に対し多額の損を出している」と述べ、中国や日本などに対する貿易赤字が多額に上っていることに不満を示しました。

そして、詳細は明らかにしなかったものの、同盟国であっても報復関税を課す構えを示し、貿易の不均衡を是正していく姿勢を改めて強調しました。

また、メキシコなどと結んでいるNAFTA=北米自由貿易協定の再交渉について、アメリカ側の要求が通らなければ離脱する可能性に重ねて言及しました。

アメリカのモノの取り引きに関する去年1年間の貿易赤字は、9年ぶりの高水準となっていて、トランプ大統領はことし11月に議会の中間選挙を控え、通商政策でアメリカの国益を追求する姿勢を強める可能性も出ています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180213/K10011326631_1802130909_1802130910_01_02.jpg
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