逮捕された母親らが住んでいたアパート
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 長男の交際相手の少女に売春させたとして、母親と長男が逮捕された事件。以前は裕福で「お嬢さま」を自負していたという母親が、売春で稼いだ金を少女から奪って生活費に充てるようになるまで、いったい何があったのか。

 児童福祉法違反(淫行させる行為)と売春防止法違反(周旋)の疑いで警視庁少年育成課に逮捕されたのは、東京都練馬区の無職の母親(55)と長男(18)。長男と交際していた当時17歳の少女(18)に二十数回売春させ、客から受け取った計約70万円を全額回収。2人は「生活費を稼げ」と少女を脅していたという。

 関係者によると、母親は逮捕当時無職だったが、以前は自身の父親が役員を務める都内の会社に勤めていた。結婚し、家賃20万円ほどの一軒家に暮らしていたが、離婚後は女手一つで息子を育てることになった。

 ところが、10年ほど前に父親の会社が約1億円の負債を抱え倒産した後は、都営団地に移り、生活保護や父親の年金の一部を借りるなどして暮らしていたという。

 「以前は母親はアルバイトをしていたが、最近は『体が悪いから』といって働かず、電気やガスの支払いを滞納することもあったようだ」(関係者)

 近所の人の証言では、母親は、逮捕された長男から暴力を受けていたというが、捜査関係者によると、被害者の少女も長男から殴られたり、たばこの火を押しつけられたりしていた。

 家の中には少女がしたためたと思われる手紙があり、交際相手の息子に対する深い愛情とともに暴力への疑念もつづられていたという。

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