毎日新聞2018年2月14日 12時19分(最終更新 2月14日 13時08分)

大阪大の吹田キャンパス=大阪府吹田市で、幾島健太郎撮影

大阪大は14日、今月4日に実施した基礎工学部システム科学科の推薦入試の口頭試問で、受け答えの際に参照する資料が面接室の受験生の机の上に置かれていない不備があったと発表した。
阪大はこの部屋で受験して不合格となった4人に後日の再試験を認め、1人を追加合格とした。
また、面接室の設営などを担当した教授3人を訓告とし、監督責任者の基礎工学部長を厳重注意とした。

口頭試問は与えられた課題について教員からの質問に答える試験で、36人が四つの面接室に分かれて受験した。
課題は面接室に入る前に示されるが、面接室の机の上にも置いて、受験生が参照できるようにするルールだった。
しかし、面接室の一つで設営と面接官を任された教授3人は資料の設置を忘れ、試験中に「資料はないんですか」との質問が受験生から出ても、不備に気づかなかった。

阪大では昨年2月の一般入試でも出題ミスがあり、今年1月になって30人を追加合格とした。【大久保昂】

大阪大の吹田キャンパス=大阪府吹田市で、幾島健太郎撮影
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