日本は江戸時代まで儒学、特に朱子学を正統の学問してきた国だぞ

幕臣で奉行の鳥居耀蔵は、幕府の文教部門を代々司る林家の出身だった
儒教を尊んできた幕府は儒学の中でもさらに朱子学のみを正統の学問として
他の学説を非主流として排除した
林家はそのような官学主義の象徴とも言える存在であり、文教の頂点と体制の番人をもって任ずる林一門にとって
蘭学は憎悪の対象だから江戸の蘭学者を捕らえては奉行所役人らで殺したりして
江戸の蘭学の壊滅に成功している

だからこそ幕府は現在でいう東京都知事と警視総監と東京地方裁判所判事を兼務したような
町奉行の職に鳥居耀蔵を任命した
そして今、この江戸時代が素晴らしい時代だったと再評価されている