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 東京都は15日、大規模地震による建物の倒壊や火災の危険性について、地域別に5段階評価した「危険度ランク」を約4年半ぶりに改定し、公表した。危険度が最も高い「5」は、地盤が弱く、古い木造住宅が密集する荒川や隅田川沿いの下町一帯を中心とする85地域(全体の1.6%)で、足立区、荒川区、墨田区で特に多かった。

 特定の震源を想定せず、震度6強などの強い地震が起きたと仮定。町丁目単位の5177地域ごとに、地盤の特性や建物の構造、密集度などを調べ、倒壊や火災による被害の大きさを算出した。避難や救助に必要な道路の整備状況も考慮し、総合的な危険度を示している。

 都によると、消防車が通行できる広い道路が不足していたり、宅地開発で耐火性能の低い木造住宅が増えていたりする地域で危険度が高い傾向にあるという。

 2番目に危険度が高い「4」は287地域(同5.6%)、「3」は820地域(同15.8%)。23区東部の下町地域以外では、品川区や大田区の一部、中野区や杉並区のJR中央線沿線などで危険度「4〜5」の地域が広がった。多摩地域でも、三鷹市や国分寺市などで「4」の地域が見られた。(2018/02/15-16:57)

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