市有地居住世帯 70年同じ住所

http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3085137671.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

岐阜市で、市が所有する土地に住む、約250世帯が戦後の混乱期以降、
約70年にわたって、まったく同じ住所になっていたことから、市の審議会は
世帯ごとに新たな住所を割りふることを決めました。

岐阜市の鷺山地区では、約250世帯が「1769番地2」という同じ住所となっています。
岐阜市によりますと、この土地は戦後の混乱が続く昭和25年ごろ市が取得して
復興住宅を建てた場所で、建設や入居を急いだために同じ住所となっていたということです。

このため、郵便物や宅配便が別の家に届けられたり、消防車や救急車を呼ぶ際に
場所を伝えにくいなどの問題も起きていたということで、岐阜市は
15年ほど前から対策を検討してきました。

その結果、土地の登記を変更せずに住所を変更できる方法があることがわかり、
15日、開いた住居表示審議会で、同じように約50世帯が同じ住所となっている隣接する土地とともに
世帯ごとに「鷺山南○番○号」などと、新たな住所を割りふることを決めました。

新たな住所に変更されるのは来年2月の予定で、岐阜市は運転免許証などの住所変更手続きを
地域の公民館で一斉に行うなど、住民の負担を軽減していきたいとしています。

地区の自治会長を務める磯貝茂樹さんは
「慣れ親しんだ住所が変わるのは寂しいが、郵便物や
救急車などの問題があったので、解決に向かってよかったです」
と話していました。

02/15 19:02