気象庁は15日、昨年12月から続く全国的な低温と日本海側を中心とした大雪について、ラニーニャ現象が昨秋から続いている影響だと発表した。

 この現象は、南米・ペルー沖の海面水温が平年より0・5度以上低くなるもの。発表によると、暖かい海水がペルー沖から西へ運ばれたため、東南アジア周辺の海面水温が上がり、積乱雲が発生。上空の対流活動の活発化で偏西風が南へ蛇行し、シベリアの強い寒気が日本列島に流れ込んだという。

 2月上旬の平均気温は東日本で平年を1・4度、西日本で2・8度下回っており、7日には福井市で37年ぶりに140センチを超える積雪を観測した。寒波は2月末まで続く見通しで、日本海側では引き続き大雪への警戒が必要だという。

2018年02月16日 08時00分
http://www.yomiuri.co.jp/eco/20180215-OYT1T50091.html