神戸市は19日、低所得障害者344人に対し、食費や光熱費などの負担を軽減する補足給付金約3600万円を過払いしていたと発表した。コンピューターシステムの変更ミスが原因。低所得者に返還を求めるのは困難なため、市が全額負担する。市は「市税を過剰に使用してしまい、大変申し訳ない」としている。

 同給付金は障害者総合支援法に基づき、施設に入所する障害者に対し、所得に応じて食費や光熱費などの実費負担を軽減するための制度。市は74施設の入所者に支給していた。平成19年に国の制度変更があったが、市が業務委託先に伝え忘れたため、システムを変更しないまま給付を継続。19年4月〜29年12月、344人に過払いを続けていた。

 市の精神保健福祉センターから通報があり、給付金額の算定に誤りがあることが判明。市はシステム変更を行い、今年3月上旬から修正させるという。市の担当者は「今後は、制度変更に正確に対応できるよう再発防止に努めたい」と話している。

2018.2.20 10:19
産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/180220/wst1802200034-n1.html