「白井? そんな街知らない」−。
知名度調査で、お隣りの千葉県船橋市民ですら6割が「知らない」と答えた現実に愕然(がくぜん)とした同県白井市。

少しでも認知度を上げようと打開策を検討した末に市は19日、県内にとどまらず、
北は北海道から西は四国・愛媛県まで、全国の“色”の名前が付く8つの駅や、
字が似ていて間違えられやすい京成電鉄臼井駅(佐倉市)に「白井」の名を大書したポスターを掲示した。

例えば、JR福知山線の黒井駅(兵庫県丹波市)用ポスターには「黒井のみなさま、白井でございます」という“口上”を掲載。
各駅名や周辺地域に合った内容で「おも白井(しろい)市」と名乗ってPRしている。

白井市知名度アンケートは昨年3月、近隣の本県内8市と東京都江戸川区、横浜市で、15〜49歳の1千人を対象に行われた。
「白井市を知っている」と答えたのは、鎌ケ谷市民86・0%、印西市民85・8%だったが、松戸市民40・0%、船橋市民38・6%、
市川市と千葉市の住民は20・0%、江戸川区民14・1%、横浜市民は6・0%−などとなった。
結果に衝撃を受けた白井市が約1年かけて“名誉挽回”のポスター作戦を編み出した。

ポスターの背景も各駅名に因み黒、青、桜、白に色分けされ「ネオンが少なくホタルの光がともる」と白井市の環境をPRするなど遊び心ふんだんだ。

掲示は26日までで、黒井駅、臼井駅のほか、▽つくばエクスプレス青井駅(東京都足立区)
▽近鉄大阪線桜井駅(奈良県桜井市)▽阪急箕面線桜井駅(大阪府箕面市)▽JR予讃線伊予桜井駅(愛媛県今治市)
▽JR函館本線白石駅(札幌市)▽札幌地下鉄東西線白石駅(同)▽JR東北本線白石駅(宮城県白石市)。

伊沢史夫市長は「白井市を知ってもらい、行ってみようという気持ちを持ってもらいたい」と期待する。

http://www.sankei.com/life/news/180220/lif1802200020-n1.html

千葉県白井市をPRするカラーポスター。「知らない街脱却」はなるか…
http://www.sankei.com/images/news/180220/lif1802200020-p1.jpg