スーパーコンピューターを開発したベンチャー企業の助成金詐欺事件をめぐって、経済産業省が所管する独立行政法人は、このベンチャー企業から交付した助成金の一部に加算金を上乗せした、合わせておよそ9億4000万円の返還を受けたことを明らかにしました。

スーパーコンピューターを開発したベンチャー企業、「PEZYComputing」の社長、齊藤元章被告(50)らは、経済産業省が所管するNEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構が2つの事業に交付した助成金をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕、起訴されています。

これを受けてNEDOは「PEZYComputing」に対してだまし取ったとされる交付金のおよそ6億5000万円に、不正があった場合に上乗せされる加算金を加えた、合わせておよそ9億4000万円の返還を求めていましたが、21日までにその全額の返還を受けたということです。

NEDOによりますと、この企業には平成22年度から今年度にかけて少なくとも5つの事業で合わせて35億円余りの助成金の交付が決まっていましたが、経済産業省は去年12月末に交付を停止しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180221/k10011337271000.html