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続き

 診療報酬は、病院や薬局が医療行為の対価として受け取るお金で、
医師の技術料にあたる「本体」と医薬品の「薬価」で構成される。
政府が二年に一度改定し、改定率や改定内容は医療機関の経営に大きな影響を及ぼす。
医療関連団体は献金と集票の見返りに、診療報酬や税制の要望を実現してきた。
 関西地方の医師会の幹部は「財務省や厚労省が医療費を抑制しようとする中、
それを押しとどめるためには、国会議員を動かす必要がある」。
過去二十年間では〇二〜〇六年度を除き、本体部分はプラス改定が続いている。

 医療ガバナンス研究所の上(かみ)昌広理事長は「診療報酬目当てで政治献金を行うことは、
『点数を金で買っている』との批判を免れず、社会の信頼を損ねる。
長期的な医療の発展にもマイナスだ」と指摘している。