18歳人口と大学進学者数はこう変わる
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 2040年度の大学への進学者は、17年度より12万人減り51万人弱になる――。文部科学省は将来の大学進学状況を初めて詳細に試算し、21日に中央教育審議会の部会に示した。大学進学率は上がり続けるものの、18歳人口の大幅減少を反映し、大学進学者数も現在より2割少ない結果となった。

 現在の全国の大学の定員は合計で約60万人。試算によると、このままで推移した場合、現在104%の定員充足率は40年度に約84%まで落ち込み、東北地方などでは60%台となる県もある。中教審は今後、これらの数字などを参考に、40年ごろの大学や高等教育のあり方について議論する予定で、大学の数や定員も焦点の一つになりそうだ。

 文科省は試算にあたって、14年度から17年度までの都道府県・男女別の大学進学率の傾向や、18歳人口の推移予測などを使用。女子の大学進学率は49・1%から56・3%まで伸び、全体でも52・6%から57・4%に上がると予測している。だが、18歳人口は120万人から88万人と26%も急減するため、進学者も大きく減り、約50万6千人になるとみている。推計は、19年度から始まる専門職大学の数字は含んでいない。(増谷文生)

2018年2月22日11時09分
朝日新聞デジタル
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