日本人はすぐに道徳観と法律の問題を混在させて議論する。
法律は多様な道徳観を一律化して規定されたルールそのものであって、
それは定められた以上犯すことを許容されることはあってはならない。

道徳観は極論するなら人数だけ存在するものであって、
道徳観に基いて他者を裁き否定するような議論はナンセンスである。

つまり法律は犯せばルール違反のペナルティを受けるべきものだが、
道徳観などというものは無視して構わない類の言葉遊びに過ぎないのだ。

法律というルールの範囲で何をしても許されるのが現代社会というゲームであり、
それを道徳観ごときで四の五の言うのは愚の骨頂なのである。