同じことを記事にするのも、日経新聞とどこかのウェブサイトではこうも違うのか

スマホ進化、曲がり角 サムスンが新モデル
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27387720W8A220C1MM0000/
【バルセロナ=中西豊紀、大西綾】韓国サムスン電子は25日、最新スマートフォン(スマホ)「ギャラクシーS9」を発表した。
従来機種に搭載されている機能が多く、目新しさに乏しい。米アップルの旗艦モデル「iPhoneX」も不振が続く。
スマホ市場は2017年に初めて前年を割り込んだ。ハードの性能進化に限界も見え、スマホは成長の岐路に立っている。

スペイン・バルセロナの携帯見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」開幕に先立ち、現地で発表した。
サムスンは世界のスマホ市場の21.6%を握るシェアトップ。発表した旗艦モデル「S9」と「S9プラス」では
自分の顔や表情を撮影して作成した3Dキャラクターの絵文字を、SNS(交流サイト)から友人に送ることができる。
ただ、従来機種に搭載されている機能も多い。アップルが2007年にiPhoneを出して以来、人の生活を大きく変えたスマホだが、
サムスンの発表は「革新性」が限界に差し掛かっていることを如実に示した。
一方でサムスンの発表で目立ったのが、SNSシフトだ。インスタグラムやツイッターなどのSNSは、スマホの利用を前提に生み出された。
今では、スマホがSNSの流行を追いかける。サムスンの「S9」も新機能はどれも「SNS世代を考えたもの」(スマホ担当トップのDJ・コー氏)。
業界首位のサムスンだけでなくアップルも壁に突き当たっている。アップルの最新スマホ「iPhoneX」も顔認証などの機能を搭載したが、不振が続く。
18年1〜3月の生産は当初計画から半減する見通しだ。
米IDCによると2017年のスマホの出荷台数は14億7240万台と微減に転じ、初めて前年を割り込んだ。
市場に飽和感が出てきたなか、スマホのコモディティー化が進む。
高価格帯モデルの最新機能もすぐに陳腐化し、低価格品が採用することで、機能面での違いが打ち出しにくくなっている。
世界では中国のOPPO(オッポ)など低価格のスマホメーカーが伸長し、サムスンの市場シェアは一時期に比べて縮小している。
市場活性化のカギを握る企業は今後、サムスンなどのハードメーカーから内部の基本ソフト(OS)や人気アプリを手掛けるソフトウエア企業に移りそうだ。
世界に20億人のユーザーを抱えるフェイスブックのスマホメーカーへの影響力も強まる可能性がある。
「アンドロイド」を通じてスマホのOS市場でシェアトップにあるグーグルも存在感を増している。人工知能(AI)を駆使したスマホ向けの画像・音声認識や
翻訳機能といったソフト分野は同社が圧倒的に強い。サムスンが訴えた高度なカメラの補正機能は、グーグルが17年夏にAIでほぼ実現している。
先進国を中心にスマホの普及が進んだ中で、今後は「機能の斬新さ」よりも「いかに飽きさせないか」が主戦場となる。