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 福井県坂井市春江町針原で2月25日夕にシカが出没し、遭遇した市内の男性が市道上を走っている姿を撮影した。県自然保護センターによると、シカが山際や川沿いから離れた平野に出没するのは極めて珍しいという。

 25日午後5時20分ごろ、春江病院南側の市道で車を運転中の福井大教育学部教授の水沢利栄さん(58)がシカを発見。車を止めスマートフォンで撮影した。シカは最初は西へ向かっていたが、急に東へ向きを変え、その後見失ったという。水沢さんは「嶺南ではよく出没すると聞いているがまさか春江で出るなんて」と驚いている。

 シカは体高約1メートルでニホンジカの雌とみられる。現場は田園地帯と住宅街の境目付近。県自然保護センターの松村俊幸所長は「大雪で餌を求めて平野に来たのでは」と話している。

 23日未明にも坂井市でシカの目撃情報が市に寄せられていた。シカはまだ捕獲されておらず、市は「おそらく同じシカではないか。シカは人を襲うことはない。もし見つけたら、脅したりせず速やかに市に通報してほしい」と話している。

2018年2月27日 午前11時00分
福井新聞
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/299108