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 昨年1年間に全国で摘発された密漁の件数が2629件となり、10年間で4割増えたことが海上保安庁への取材でわかった。

 個人が罪の意識に乏しいままアワビやサザエなどを採取していたケースが大半で、インターネットで密漁場所などの情報が広がっていることが背景にあるとみられる。一方でナマコの組織的密漁も後を絶たず、同庁や各地の漁協は対応に苦慮している。

 「大漁だ」。こんなコメントとともに、フェイスブック(FB)に100個以上のサザエなどの写真を載せていた愛知県の30歳代の夫婦が昨年11月、敦賀海上保安部(福井県)に漁業法違反(漁業権侵害)などの疑いで書類送検された。

 同保安部によると、夫婦は福井県南越前町の海岸に海水浴に来ており、素潜りでとったアワビやサザエの写真をFBに投稿。これを見た第三者から通報があったという。

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