・ 既に除雪は出動要請済みだった
・ 複数事案が発生した場合その逐一を連絡する取り決めはない

http://www.sanspo.com/geino/news/20180210/tro18021021190002-n1.html
 福井県坂井市の国道364号で、雪に埋もれた車の中で死亡した富山県の男性会社員
(19)が「身動きが取れない」と110番していたのに、除雪作業を指揮していた福井県に
県警がその情報を伝えていなかったことが10日、分かった。

 県警によると、男性は7日午前9時20分ごろ「車が雪に乗り上げて動けない。ガソリンは
半分ある。JAF(日本自動車連盟)の救出を待っている」と110番した。現場近くでは当時、
同様の通報が複数あり、既に県の土木事務所に連絡していたため、男性の情報は
伝えなかったという。

 男性の車は同日午後6時40分ごろに発見されたが、一酸化炭素(CO)中毒で死亡
していた。

 県警は「通報に緊急性が感じられれば、別の対応ができたかもしれない」としている。
ただ県は「他にも複数の立ち往生が発生しており、連絡があっても即座に除雪車を
出すのは難しかった」と話している。

 県警によると、県が管理する道路で異常を把握した際、通常は県に連絡するが、
同様の複数事案が同時に起きた場合に逐一報告するよう定めた取り決めはないという。