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3月1日 21時21分
大手鉄鋼メーカーの「JFEスチール」などは、経済成長が続くミャンマーでの事業拡大に向けてヤンゴン近郊の経済特区に高級鋼板の工場を建設することになり、現地で起工式が行われました。

起工式はミャンマー最大の都市ヤンゴン近郊にある「ティラワ経済特区」で行われ、ミャンマーの副大統領をはじめ日本とミャンマー両国の政府関係者も出席しました。

高い経済成長が続くミャンマーでは工場の進出などに伴って建材の需要が拡大しているということで、JFEスチールは伊藤忠丸紅鉄鋼など4社とともにおよそ90億円をかけて新たな工場を建設し、再来年から高級鋼板の現地生産を開始する計画です。
記者会見でJFEスチールの野房喜幸常務執行役員は「インフラ建材は東南アジアを中心に伸びる分野だと考えている。ミャンマーの建材需要は今はそれほど大きくないが、これから年率10%程度の伸びは着実に見込める」と述べて期待感を示しました。

今回、新工場が建設されるティラワ経済特区は、日本の官民が開発に協力するミャンマーで初めての本格的な経済特区で、これまでに日本やタイ、韓国などの企業合わせて91社が進出し、このうち42社がすでに操業を始めるなど、ミャンマーの経済発展に伴って企業の進出が加速しています。