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3月2日 12時09分
東海道・山陽新幹線の台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題で、鋼材が製造時に本来よりも薄く削られていたことについて、石井国土交通大臣は製造元の川崎重工業へのヒアリングを始めたことを明らかにし、製造時にミスを防ぐ対策を具体的に検討していく考えを示しました。

去年12月、東海道・山陽新幹線の台車の枠に破断寸前の亀裂が見つかった問題で、製造元の川崎重工業などは先月28日、鋼材の底の部分が本来の設計よりも薄く削られ、強度が不足していたことを明らかにしました。

これについて、石井国土交通大臣は閣議のあと記者団に対し、「製造時の不備で重大インシデントにつながったことは誠に遺憾だ」と述べ、不適切な作業の背景を調べるため、川崎重工業に対するヒアリングを始めたことを明らかにしました。

そのうえで石井大臣は「台車の設計・製造・検査に関する根本的な検証を行い、部品の製造段階におけるミスを根絶するための方策を探りたい」と述べ、先月、設置された専門家による検討会の中で、設計や製造段階における安全性の確認方法を検証し、再発防止の対策を具体的に検討していく考えを示しました。

経産相「猛省促した」

世耕経済産業大臣は閣議のあと記者団に対して、「今回の事案は新幹線の安全性と信頼性を揺るがしかねない重大な事象だと認識している」と述べました。

そのうえで、「日本の製造業全体の信頼を揺るがせ、インフラ輸出への影響が生じないよう川崎重工業には猛省を促したところだ。再発防止の徹底に万全を期してもらいたい」と品質管理体制の強化を求めました。

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