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3月2日 20時40分
ドイツやフランスとともにEU=ヨーロッパ連合の主要国であるイタリアの議会選挙まであと2日となりましたが、選挙戦は最終盤まで与党を中心とする中道左派と野党の中道右派、さらにEUに懐疑的な新興政党の3つの勢力が争う展開となっており、選挙の結果次第ではEUの新たな不安定要因となりかねないだけに、関心が高まっています。

5年に1度のイタリアの議会選挙は、4日に投票が行われ、下院630議席と上院315議席が改選されます。

選挙では、親EU派のレンツィ前首相が率いる与党・民主党を中心とした「中道左派連合」と、大型減税や移民規制を訴える81歳のベルルスコーニ元首相などが率いる「中道右派連合」、さらに既成政治の打破を訴え、EUにも懐疑的な31歳のディマイオ氏が率いる新興政党「五つ星運動」の、3つの勢力が争っています。

最新の世論調査の支持率は「中道左派連合」に対して「中道右派連合」と「五つ星運動」がややリードしていますが、いずれも単独で過半数の議席を獲得するのは難しく、選挙のあと連立交渉が行われても難航するものと見られています。

イギリスのEU離脱によって、イタリアはドイツやフランスとともにEUの大国としての役割を期待されていますが、選挙の結果、混乱が長期化したり、EUに懐疑的な政権が発足したりすれば、EUの新たな不安定要因となりかねないだけに、関心が高まっています。