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「ニコニコ動画」で絶大な人気を誇っていたアメリカの元ゲイAV男優のビリー・ヘリントンさんが亡くなった。48歳だった。日本時間3月4日、本人のFacebookが亡くなったことを示す「追悼アカウント」に移行した。

「母親」の追悼コメント

追悼アカウントは、本人の家族や、故人が生前に指定していた第三者が、Facebookに故人が亡くなったことを連絡することで切り替わる。

ゲイ向けのニュースサイト「QueerMeNow」によると、ヘリントンさんは3月2日、自動車事故で亡くなったという。

ヘリントンさんの母親と自称するキャサリーン・ウッドさんは、Facebookで以下のように書いた。

「私の息子のビリー・ヘリントンが亡くなったことで、非常に心が重く、つらい思いを抱えています。そのことをみんなに知らせたい。私は息子のあなたを愛してます。ママより」
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■「ビリー兄貴」として動画サイトのアイドルに

ヘリントンさんは、ニューヨーク州ロングアイランドに1969年に生まれた。多くの男性同性愛者向けの映像作品に出演したことで知られている。

2007年ごろに、出演したゲイビデオが日本の動画サイト「ニコニコ動画」で「ガチムチパンツレスリング」という名前で投稿されたことがきっかけで、大人気となった。

共演者とのやり取りが「歪みねぇな(You got me mad now)」と、日本語のようにも聞こえると話題となり、「ビリー兄貴」として親しまれた。

2008年以降は「ニコニコ大会議」や「ニコニコ超会議」などのイベントのために、たびたび来日していた。
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■「ゲイだろうが、ストレートだろうが、男とか女とか関係ない」

大規模掲示板「2ちゃんねる」の開設者である「ひろゆき」さんは、へリントンさんと一緒に沖縄でのイベントに出演するなど交流があったという。故人の思い出をブログで振り返った。

「ゲイビデオの空耳で笑いにするというのがニコニコ動画の初期で流行ったのですが、そんなしょうもない悪乗りに本人がキャラクターを演じつつ合わせて楽しんでくれたのがビリー ・ヘリントン兄貴でした」

このように投稿した上で「ビリーは僕らの笑いのネタをやりつつも、少数の傷ついた人達へきちんとメッセージを残したりしていました」として、生前のインタビュー記事を引いた。

2009年の来日時にへリントンさんが、ニコニコ動画のユーザーに送ったメッセージだという。

「ゲイだろうが、ストレートだろうが、男とか女とか関係ない。楽しもうぜ、それが人生ってもんだろう」

3/4(日) 15:19
ハフポスト日本版
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